例えばその腕に抱かれることが「女として普通の」幸せだとしても

完璧な「好青年」の萩原に飲みに誘われて口説かれながら、
性的マイノリティの美和は、幸せの価値観のあり方を考える。

渋谷のオアシス、ベルギービール、ジャズ。
凛とした30代キャリアウーマンと茹でダコ。

アルコールのためにぐるぐると深淵へ潜っていく思考を、
真正面から突き付けられて、じっと考え込んでしまった。

最大公約数の幸せは、私にとって価値があるんだろうか。

その他のおすすめレビュー

馳月基矢さんの他のおすすめレビュー353