そうして湯の中に溺れていく

萩原さんという誠実な男性に口説かれた美和さんという女性が自らのセクシャルと生き方、幸せについて葛藤するお話です。胸の奥深くまで染み込んできました。

人との出会い、こと恋愛に関しては選択と後悔が付き物だなあと思います。

それが無くとも成立していた生活の中で「僕に愛されるかどうか選んでください」と選択を迫られるわけですね。

そういうある種の"幸せ"の芽がぽっと生まれてしまうと、何を選んでも一切の未練を残さないって難しい。摘んだら摘んだ、咲いたら咲いたで 生まれるのであろう未来を思うと身動きが取れなくなる。溺れてしまいそうになる。

萩原さんのように奇跡的に誠実な人は実在していて、そういう人の愛情に甘えられたらきっと………ねえ。

上手く言語化できなくてもどかしいですが、いずれにせよ 頭で考える幸せではなく、心が選びたがる幸せを選んでいこう、と思えました。ありがとうございます。

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