──衝撃作

 全ての資源が無くなった。その時私たちは、死を選ぶこと無く、私たち人間をもって生きながらえる。
 建築資材、コンピュータ、食料、ありとあらゆる生活に必要なものを人間でまかなう社会。人間は不必要な可能性が高い者から選定され、人間のためにその身を犠牲にする。
 この物語はそんな人肉を活用する社会において、選定された生きてはいない人間の人格を魂によって呼び覚まそうとする主人公のお話です。生き残るためとは言え、同胞を贄とすることは許されるのか。倫理的側面を考えさせられ、また幼少期に大脳を損傷した女性が絡み、社会の基幹や闇が明らかになっていきます。
 衝撃的です。ぜひご覧ください。

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