小説を書く者に向けた警鐘

 文字は、それが記された媒体が後世まで残るほどの強靱さがあるとしたならば、それが壊れるまで残る。言葉は話した人間が死んでしまえば、やがて意味が消え、そしてその言葉さえも消えて無くなる。
 言葉や文字について、考えさせられるお話です。文字は残る、だけれどそれは妥当性があるものなのか、人を離れた時点で意味の捉え方は人や時代によって変化してしまう、意味が歪曲する可能性があるその文字は既に死んでいるに等しいのでは無いか。
 文章を書く、そして読む私たちだからこそ、よりこの物語を考えなければならないのではないかと思いました。

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