銃×フレンズ!?握って大丈夫なの?スナネコちゃん!?

 そんなわけで、この作品は銃×フレンズと言う、思わず二度見してしまうような組み合わせが描かれたけものフレンズ二次創作作品です。
 物語は銃を見つけたスナネコちゃんを、ツチノコが見つけるところから始まります。

 しかし、スナネコちゃんは銃には見つけた時点で満足。対比的にヒトの遺物を目にしたツチノコは超・エキサイティングしています!
 とは言えそのツチノコも図書館で『ヒトが銃を持っている絵』を見たことがあることぐらいで、詳しくは知らないそうです。

 そして、銃に対して想像を巡らせる二人の会話がこちら。

――――
「こういう感じで、怒った動物のトラに向けていた。だから銃は、」
「怒った動物とでも仲良くなれるどうぐですね!」
「武器なんじゃ……えっ!?」(本編より引用)
――――

 あかん。(困惑)

 いや、まて、慌てるのはまだ早い。
 これはきっと、あっはっはっはっ先生の罠だ!
 と、そんなわけで続きを読み進めると『銃』を試してみたくてしょうがない様子の二人。
「かばんみたいな動物ならそうするのでは」と、『ヒト』が使う道具が動物に危害を加えないだろうと結論付ける二人は、とても和やかです。
 しかし、話はあらぬ方向へ。

――――
「それなら、かばんのふりをしながら考えてみるってのはどうだ!?」
「かばんごっこですね! ボク、かばんやりたい」
「オレがサーバルだな!」

 彼女は銃を受け取り、筒のところを掴んでツチノコに向ける。(本編より引用)
――――

 ……!? こ、これは、まずいぞ。(混乱) 
 と、ここで私は大事なことを思い出しました。

 それは、概要に書かれたこの一文です。

『※コメディです。』

 ……よし! あっはっはっはっ先生を信じろ!

 そんなわけで、読了いたしました。
 ご安心ください!
 銃は優れたコメディの対となる形で存在する緊迫感と言う、ちょっとしたアクセントでしたので、ご安心ください!(大事なことなので二度言う)

 とは言え、途中、あらぬ方向から銃弾が飛んできたような衝撃が、別の部分でありました……
 えーっと、ここで詳しくはご紹介しません。
 ぼかして説明いたしますと、途中に登場する、とある動物を通してフレンズがフレンズとなる前の『動物としての人生』が、少しだけ描かれています。

 これはある意味、天才的な発想とも言えますが、私は、けものフレンズの世界観では描かれていなかった、なんと言うか生命の生々しい部分みたいなのをフレンズに感じてしまい、読む手が一瞬止まりました。
(※主に『生殖』と言う部分です。『スナネコちゃんは俺の嫁』と宣言している方が読むには、ちょっとショッキングなシーンかなと思います。ありえる話ではあるかと思いますが、人によっては受け入れられない可能性もあり、ダメージを負う可能性が十分にあるため、スナネコちゃんファンの方はご注意ください)

 そんなわけで、緊張感に包まれたスナネコちゃん&ツチノコの微笑ましく楽しいコメディ作品。
 そして、けものフレンズでは描かれていなかった、フレンズが動物だった頃の『生』が見えるユニークな二次創作作品です。

 遊びに行く方は、もし銃を見つけても、人やフレンズ、動物に向けることのないよう、お願い申し上げます。
 ここは皆が仲良くなれる素敵な場所、ジャパリパークなのですから。