光源氏の暴走を見つめて――初めて知る「え? それでいいの?」源氏物語

 タイトルそのまま、読みやすくわかりやすい文体で書かれた源氏物語です。
 内容はおそらく原作どおりなのだと思います。でも、大和和紀先生の『あさきゆめみし』で源氏物語を読んだ気になっていた私としては驚きの展開の連続です。そういう話だったのか……漫画で美しく脚色されているよりも生々しく感じる!
 でもこの光源氏ならこういう行動になるのもわかる……。なるほどこれが源氏物語。
 若紫編十四話目まで拝読した現在、最近の紫の上に対する彼はだいぶ気持ちが悪いですが(笑) その様子も目に浮かぶようで本当に面白いです。空蝉の時はだいぶちゃらかったのにな。
 紫式部先輩はすごいなあ。千年前からこんなぶっとんだ話を書いていたのか……。
 この題材でお書きになられたこちらの作者様に感謝します。

 わがままを言うと、和歌の意訳が本文中にあると本当にとても嬉しいです……。

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