文章力がすばらしい作品。語彙の選択、比喩の適切さ、どれも唸らされます。
この荒唐無稽感満載のあらすじ、目次にJさん絡みの出自とくれば、やはり思い浮かぶのは舞城王太郎。しかし、読み進めると全くもって舞城フォロワーの文章ではないことが判ります。あちらの専売特許である暴力と疾…続きを読む
デビュー作の白の断章から鏡さんのファンです。今回はエンタメ色と文学色の配分が良くなり、鏡さんの独特の文才と知性がより伝わりやすくなってます。デビュー時の西尾維新のようにジャンルをクロスオ…続きを読む
思春期の頃、誰もが感じたはずの特有の感情を個性的な登場人物達がぶち壊してくれる爽快感。シリアスな部分とコミカルな部分が交差し、読み手を飽きさせない。繊細で丁寧な描写は、あたかも自分が学生の…続きを読む
壊れなければ生きていけない危うさや脆さを見つめる作品で心臓が締め付けられそうだった。そういった締め付けにどこか覚えがあるような気がして、話題の『分人主義』に近いのかと思って読み直したら、どちらかとい…続きを読む
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