不思議な夢を見るようになった主人公。そんな彼女はある日、あまり関わりを持ったことがない同級生に告白されて……不思議な夢という謎が冒頭から提示され、しかも同級生に告白されたことで主人公がアタフタするという恋模様も見れて、かなり内容の濃い短編です。途中で飽きるということは、まずないと思われます。謎の答えと、告白の行方を是非ご自身で読んで確かめていただきたいです!きっと、なるほど!と思えるはず。面白く読める短編小説なので、読書初心者にもオススメできます☆
非常に洗練された人物像と情景描写が輝かしい。各場面の一つ一つが頭に浮かび、主人公の豊かな表情や年齢相応の長所短所が手に取るように理解できる。例えるなら壁に張りついた蔦をたどって屋上に至るような。 詳細本作。
なんだよ、なんなんだ、なんだこれーーーーー!この……この大どんでん返しくらった感はなんなんだー!しかも、宮部君、好みだ―――!(そんなことは聞いとらん)読後感がもう、もう、最高でしたっ、ご馳走さまっ!!!
仲良しだった幼馴染み。でも彼はトラックに轢かれてしまい・・最近、その子の夢ばかりみる。毎晩毎晩。一体、どうして?悩んでいたら、学校一の秀才が声を掛けてきた。・・このひと、苦手。と思ったら告白されてしまった!なんで!オドオドと断ると。ならば友達になろうって。友達くらいならと頷けば、『悩みを聞こう』と切り出す彼。・・な、なんでそうなるのよっ切なく、ほろ苦く、甘酸っぱく。素敵な青春物語。オススメですっ!
最後のあたりでそう思いました。言えてよかったね、とも。
霊? 深層心理? 夢が導く展開は?
何度も見る幼馴染の夢、交通事故に遭う直前のその夢は、どんな意味を持っているのか。主人公の美嘉は、その夢で悩んで眠れない。そんなところに不意に現れた彼女を好く青年、宮部。美嘉は彼と一緒に夢の意味を探していくことになって……?とりあえず、最後まで読んでみてください。そう言いたくなる作品でした。この作品を語るのは、最後まで読んだことのある人とだけ。そうしないと、これから読む人の楽しみを奪ってしまいますからね。みなさん、ぜひご一読を!
驚きの結末、爽快です。
女子大生の美嘉は同級生の宮部くんから、突然告白される。でも美嘉はある事情から、即答出来ずにいた。それは度々夢に見る、幼馴染みのテッちゃんとの苦い別れの日のこと。驚きのラスト、これはまったく意表をつかれました。でもちゃんとそれまでに、伏線が張られていたのです。読後の爽快感はご覧になられての、お楽しみ。恋のお話として、万人にお奨めできる良作です。
不穏な夢から始まる物語で、これはとても切ないんだろうな、ハンカチ用意しないとと思った作品でしたが、ラストはやられました。いい意味で泣きたくなったんです。誰にでも心に残っていて、手放せない思い出があるでしょう。そんな思い出を華麗に飛び越える、これは勇気をもらえる物語。あのとき言えなかったことを全力であなたに言うよ!!ラストは一緒に叫んでください。また明日!!って。
夢に出てくる幼なじみにまつわるストーリーですが、重くなりがちなテーマを爽やかなタッチで描かれていて、心地よく読めました。ラストであかされる事実によって、「さよなら」の意味が変わってくるのが素晴らしかったです。こう終わるんじゃないかなって予想していましたが、しっかり裏切られました。みなさまも、「さよなら」の意味が変わる瞬間を感じてみてはいかがでしょうか? オススメです!!
どこかで憶えていて、だけれどそれが何か、どうしても思い出せなくて。ヒロインが大切にしていた「忘れ物」。それが長い年月を隔てて蘇ります。これはきっと神様からのプレゼントかも知れない。
短編なので内容に触れればネタバレになるので控えますが、短編として素敵なまとまりだったと思いました。
おいおい、最高かよ……。みんな!!こういうドンデン書こう!俺も書く!!!言えなかった言葉というのは実際凄く心に残る物で、10年、20年経ってもずっと覚えていたりするものですよね。本作はその言えなかった言葉という問題に、いくつかの問題を絡め、最後でスパッとそれらの問題全てを解決させていく流れにカタルシスを感じました。スッキリです!!!
大切な人とでも、そうでない人とでも、『またね!』って伝えたくなるような、キュンとする恋の話でした。
事故で失った幼馴染の少年の夢を見る少女は、ある日突然に告白をされる。そして、速攻で「ごめんなさい」! あまりのテンポに笑ってしまうが、告白をした男の子は諦めない。事故で失った幼馴染の夢には何か意味があるはずだと、フラれたばかりにもかかわらず強引に少女を連れ回す――捻りの効いたオチに「おおっ!」と呻り、タイトルにもなっている曲も相まって素晴らしいラストでした。
良い意味で期待を裏切らない、とても読後の心地の良いお話でした。個人的に、とても好きです。オススメします。
すっかり作者の手腕に騙されました。序盤はオカルトチックなのに、全然違いました。短い中にちゃんと章立てしてあった理由もちゃんと分かりました。この短い中で、ちゃんといい意味で読者を裏切ることができる作品はスゴイと思います。