気付かせることは正か、否か。

時折、こういった命題にぶつかることがあります。

相手のためを思い、相手の間違った・もしくは間違っているであろう認識を、正そうとする行為が、相手にとっては迷惑でしかないというパターンです。

本作の場合、上記の行動はあくまで「仕事・作業」として行われますが、多くの人の場合、それはごく何気ない日々の中で起こりうることでしょう。

そこで私は思うのです。もし親友や親族相手に「気付かせなければならない」状況になったとき、果たして私はそれを実際に行うことが出来るのかと。

仕事として、作業として、そして全くの他人相手とはいえ、それらをひっくるめた上で、「気付かせる」ことを完遂した主人公に、私は敬意を抱かずにはいられません。

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