ボケ老人のいる風景

作者 RAY

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★★★ Excellent!!!

もはや何かの特異な変化球を得たような、その魔球をいかんなく発揮しているような短編。ちなみに今回の変化球の種類はまさにフォークですかね。
挙動のおかしな近所の老人をボケ老人呼ばわりしている令嬢の姿に違和感を抱きつつも、いつもの流れる文章を追っていきますと、またしても絶妙の締めが待っています。
それはなんとも心温まる…頬のゆるむ…
と、まぁあとは自分で読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

初詣に向かう途中のお話。

初笑いをさせていただきました。タイトルから、現在日本が抱える問題点のひとつを、舌鋒鋭く論破される異色作……かと構えながら読まれる必要はまったくありません。
いえ、私は最初そのつもりで拝読いたしました。ところが、途中から「は?」となり、「え!」と驚き、ラストでは構えていた自分を含めて笑い飛ばしてやりました。
初笑いは、これで決まり!

★★★ Excellent!!!

古今東西。
遠山の金さんを越えるRAYちゃんの名裁き!
リアルか否か。シリアスか否か。
たったの3分で味わえるエンターテインメントがここにある!

読んで後悔したなら,お代はいりません。(笑)
期待を裏切ることはありません!
是非とも読んでください!
この気持ちを共有してください!

★★★ Excellent!!!

私は勝手ながら作者RAYさんの魅力が一番引き立つのはこのショートストーリーの部門だと思ってる。
長編の計算されたストーリーと段々盛り上げていき読者をその世界に引きずり込む展開の妙。それもいいけど約3分という短い時間に読む者の心を惹き付け、最後に爽快に騙してくれる短編の秀逸さ。限られた文章に詰め込まれた技が予想できないオチを生む。簡単に見えてこれがなかなかできることじゃない。まさに読むのと書くのは大違いといったところ。スッキリした騙された感は洗練されたマジックをみてるよう。登場人物に愛着がわくのもいい。こんな風にめんどくさいけどどこか憎めない夫婦、本当に関西にもいそうやし。niceな”ドラマ”でした。