作品を作る為には自分の好きなものを集めてインプットし、自分なりにアレンジを加えてアウトプットする…はずなのだが、それは独創的といえるのだろうか?と言う人に見て欲しい。真のオリジナルはこんなに恐怖に満ちている。理解し得ない存在なのだ!してはいけないものなのだ…!
一言で言うなら、面白かったです。 この主人公が論理的に混乱してきて、しかもその混乱は、確かな論理に基づいている。これは書き物をする人なら、経験した人も多いのではないでしょうか? 小生はこういう論理とそれに基づく混乱は大好物です。主人公が最後に言うセリフもいい。 カクヨムユーザーで自分は「書き手だ」と思う方は、是非、御一読を。
創作したキャラクターとの仮想対話から始まるホラー。目の前の世界・常識が崩れていく様を、「」で表現しているのがとても上手いと思いました。
その思考、その行動は果たして誰によって決められたものなのか……デカルトを思わせるような話でした。
題名から引き込まれますね。創作の風景や方法はそれぞれでしょうけど、この恐怖、懸念は僕らはいつか何処かの段階で必ず考えるんじゃないでしょうか。もちろん懸念に過ぎない…はず。
架空の存在はどっち?観察されてるのはどっち?実際にこういう風にキャラを膨らませていく方もいるのではないでしょうか。幸い、ストーリーから作るタイプなのでよかった!