大正というどこか素朴さを漂わせる時代の中に、スチームパンクなエッセンスが、変化と華やかな彩りを加えていますね。とても雰囲気のある作品。
アウトローなフリーの新聞記者の浦島先生と、女学生のアルバイトあおいちゃんというコンビのかけあいなんかも楽しい。
物語は、そのあおいちゃんの視点で語られていくんですが、淡々としていながら、どこか女学生らしい可愛らしさのある語り口というのも手伝って、さくさくと読み進められました。連作形式なので、テンポもいい。
ミステリー好きなので、ファンタジーな世界観の中に謎が含まれているのも興味を引きつけられました。
まだ一話目の謎が解決したばかりですけど、その解明にも、なるほどなあ、と頷かされ。
アニメやテレビドラマの映像としても観てみたい作品。更新楽しみにしています。
スチーム&ミステリーもの。
あやかしを題材にした和風ファンタジーでありつつも、話の本筋はミステリー色が強く、そこにスチーム要素がアクセントとして入ってくる。様々な要素がてんこ盛りで、面白くないわけがない作品。一見バラバラな要素ですが、そのどれもが非常に相性がいいものばかりであり、その結果魅力的な作風に仕上がっているところは素直に素晴らしいと思いましたね。
一応連載中ということなので星は二つにしておきますが、ここまで夢中になれる作品はなかなかないと思います。人に勧めたくなる作品でした。ではまた完結時にお邪魔します。面白かったです。ごちそうさまでした!
1/9追記:完結おめでとうございます。最後まで面白かったので、星追加しておきます。
ミステリー要素が色濃く、様々な魅力がオードブルのように盛り込まれている。
それらの魅力は互いをミスマッチさせることなく、互いをさらにひきたたせており、作品をより素晴らしいものへと昇華している。
文体は堅苦しいものではなく、比較的読みやすかった。
以前から少し読んでおり、さくさく第一話を読み終えて、ふう、とひと区切り。
レトロな世界の話なのに、この現代においてなお、生き生きしている。
これには作者である黄鱗きいろさんの高い執筆能力の現れなのかもしれない。いやはや脱帽です。
毎日連載されているということなので、頑張って最新話に追いつけるように読み進めていきます!
大正×妖怪×スチームパンクという濃い世界を描きつつも、とても読みやすい作品です!
『事件記者トトコ!』のイメージで読ませていただきました!
世界観もさることながら、キャラクターが魅力的です。
新聞記者、女学生、憲兵さん。レトロな雰囲気の中、柔らかなキャラクターたちが事件を解決していきます。
世界観、キャラクターだけでなく、シナリオも秀逸でした。
トリックにはアヤカシや科学技術がきちんと組み込まれ、説得力抜群です。
文体も固すぎず柔すぎず、大正の雰囲気を出しながらも読みやすかったです。
気が付いたら第一話を読み終えていました。
これから第二話を読もうと思います!
コンテスト、応援しております!
時は蒸気文明の発展した大正。アヤカシ達が人間社会でひっそりと暮らしている。
文明の発展と共に人々はアヤカシの存在をゆっくりと現実から切り離して行く。
そんな中で、アヤカシ達との関係を密にする者達も存在する。
アヤカシ記者と名乗る新聞記者、彼の助手の書生、女学生。さらに憲兵の青年。
彼らの周りで起こるアヤカシがらみの騒動は、時にはほのぼのと、時には深刻に、物語に引き込んでくれます。ミステリーにカテゴライズされてもいいほどに、謎がちりばめられた事件に心踊らされます。
しっかりと練られた世界観と、作者の愛をたっぷりと注がれた登場人物(アヤカシ)達が、読みやすい文章でつづられていて、ついつい時を忘れて読みふけりました。
ぜひ、彼らの物語を読んでいただきたい。
存在を忘れられると消えてしまうアヤカシ達が、消えてしまわないように。