異世界で生きるために必要なたったひとつのものって?

これはミステリか? と言われると悩ましいのですが。
最近のライトノベルで一大ジャンルとなっている異世界転生もの、それによくある「転生者にはひとつだけ望む力を与えられる」という設定をテーマにした短編です。

こちらの世界で死んだ主人公のヤマトは女神様にこの問いを投げかけられ、満を持して「全知全能(アカシックレコード)」と答え、意気揚々と異世界へ転生していくわけです。

オチを言ってしまうとアレですので、どうなるかはご自身の目でご確認を。

ただ、つけられている【どんでん返し】のタグの意味を、すごい勢いで思い知らされるってことだけは言わせていただきますね。
そのオチの妙は落語のようであり、風刺のようでもあり、壮大なアンチテーゼのようでもあり……
ともあれあなたの心にシニカルな爽快感を刻み込んでくれること確実です。

(必読!カクヨムで見つけたおすすめ5作品/文=髙橋 剛)

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