「おねショタ」好きな女流ラノベ作家・蒼井霧雨さんのモットーは、自分の好きなものを好きなように書くこと。ときには「異世界もの」を書いてみることもある。自分が書いた作品の中で、お金になるものを編集者が勝手に選べばいいという独特のスタンスを持っている。
ときには作品には読者から批判や心無い言葉をぶつけられることもある。けれども「万人の好みに完全に合致するものなんて、作れやしないから」と決してブレない信念がたくましい。彼女の創作論はそうしたメンタルの作り方に基づいている。
自分の作品のアンチだけでなく、SNSやニュースで正論を振りかざす現代人への苦言を呈する。自身の未熟さを棚に上げ、他人を批判して悦に入る人々を言葉の刃でメッタ斬りにする語り口が痛快だ。もはや創作論を超えて、現代人に必要とされる大人の処世術、人生訓にも感じられる。
彼女の言葉を読んでいると、マザー・テレサの名言『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから』という一文を連想する。創作者は自分の思想に配慮しなければ、いつか人を傷つける言葉となって自分に跳ね返るということだ。私自身にも痛いほど突き刺さり、身の引き締まる思いがした。
(「これが私の創作道」4選/文=愛咲優詩)