九州は小倉。子供の頃の環境の変化。そして……心も。暖かな祖父祖母が心を優しく包んでいくようで読んでいて心の真ん中がぽっとした。短い文章でここまでの思いになったのは初めてです。是非、皆様にも読んでいただきたい。星三つです。
幼い頃の経験って、ずっと残りますよね。その一つひとつが何気ないことでも、後から考えてみると、それが自分の大部分を作り上げていたりするんだと思います。おじいちゃんもおばあちゃんも、きっと懐が深い、いい人たちだったんだろうなぁ……
作者さんの祖父母の、戦争体験の話。戦争という大きな物語の、小さな断面として、とても興味深く読みました。偶然の行動で原爆から生き残った祖父。戦後、アメリカ軍からハムとチーズをもらってきた祖父。何が良い悪いじゃなく、そういうものなんだな、と、いろいろな価値観を超えたところにある事実です。そして、いろいろな偶然の何か一つが欠けていても、今、この話がカクヨムにあるという事実が生まれなかったであろうという、その不思議さに想いを馳せます。
祖父母の家に行く女性の話です。いやー、実家を思い出しました。まさか小倉の方にここで出会えるとはおもっていなかったので、非常に懐かしい気持ちで拝見させて頂きました。まだ実家を出て四ヶ月経ってないのですが(笑)祖父母の戦争の話から一転、軍人と結婚する彼女に胸を打たれます。何より読後感がいい!次の作品に期待して星三つ送らせて頂きます。
原爆を体験したじいちゃんが、こころの底から「よか人を」と、おっしゃている。そんな言葉をありありと思い浮かべさせてもらえるお話でした。
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