概要
清末、孫文の革命に意気投合し命を賭けて助けた男がいた。山田良政だ。
一九〇〇年、「恵州蜂起」を企てた孫文は、山田良政の紹介で、台湾総督児玉源太郎と会談、廈門(アモイ)占領を条件に、軍事援助を取り付ける。しかし、宮崎滔天らの奔走も空しく、武器弾薬も軍資金も蜂起軍に渡せず、蜂起は失敗する。責任を感じた良政は蜂起軍に身を投じ、殿(しんがり)を守って解散軍の逃亡を助ける。清軍に捕われた良政は、日本人とは名乗らず、革命の犠牲となって戦場に散る。十年後、辛亥革命の成功で、清朝は滅び、中華民国が誕生する。しかし、孫文の革命は終らない。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?