日本古来の八百万神の1人を等身大に描いた良品!

心に残る良い物語です。明日への希望と切なさの渾然一体となった余韻を読後に味わえます。
個人的に、”菊”と同じ様な境遇を経験したので、益々感情移入してしまいました。(神様になった経験ではありません)
漢字一字の小見出しも洒落ています。心理描写に長けた本編も素晴らしい。だからこそなんですが、作品タイトルをもっと...と、欲が出てしまいます。作者ならば、もっと良いタイトルを思い付くはず。こんなに素晴らしい物語だと、私は作品タイトルから想像しませんでした。期待してなかったからこそ、良品に巡り会えた幸運に感謝したのですが、本作品はもっと多くの閲覧者に読んでもらうべき物語だと思いました。
短編にはMAX2つが信条なんですが、星3つ付けました。

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