実質ノー・タイトルにした作者の気持ちが理解できる。

最初は★2つのつもりで読んでいたのですが、早い時点で★3つモードになりました。
仲間から名前すら覚えてもらえなかった主人公が呟く最後のセリフ。「その日まで、俺の本名は預けておこう」。何とも格好良いですなぁ。
作品紹介文には書いてないので伏せますが、キャラ設定は荒唐無稽です。そのキャラがギャグとコメディの中庸を行く作風を巧みに下支えしています。
凄く大括りに評価すると近似の路線で、高尾つばき氏が「魔陣幻戯」をカクヨムに投稿しています。読み比べてみると、読書の楽しさが倍増します。両作品とも作者のキャラが色濃く出ています。まぁ、実際にお会いしたことは有りませんが。

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