清水円(しみずえん)と申します。 ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』が私のバイブルです。 ファンタジー、推理物、ミステリー、喜劇的なものを好んで読みます。…
犬は人間が散歩させるもの。そう思ってはいませんでしたか? この物語では、犬が子供を散歩させている。その犬の視点は、まるで我が子を見守る親のようで、とても優しい。 そしてこの物語には「いぬ」とい…続きを読む
とにもかくにも本編を呼んでくれと言いたくなる一作。おおくを語るとただのネタバレになってしまうので、一言だけ明言しておくとすれば、私はこの物語に心を〝射ぬ〟かれたのである。
あの日、関東の電車すら止まった日。その時にあの場所にいた人々の、その日からの今まで。そして、失われた数々のものを背負って生きて来た今まで。その日赤ん坊だった子も、ひらがなを読めるくらいにまで…続きを読む
最初は、子守をしている犬の優しい眼差しに心が和みましたが、この物語はそれだけではなかった。あの日おこった、すべての出来事を見ることしかできなかった目と、変わってしまった町をながめる眼差し、どれも痛…続きを読む
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