ぐいぐい迫られると逆に冷めること、ありますね…

ネット恋愛が珍しくなくなった今の時代だからこそ、とても身近に感じる恐怖体験でした。
ネットで知り合ってオフ会で仲良くなって恋人になる。はい、僕も経験あります。だからこそ、この物語は怖かったです。
ネット恋愛は現実で会う時間よりもネットでのバーチャルな繋がりがメインになるので、女性側は特に寂しさを感じやすいようです。そうでなくとも女性は長電話やLINEの応酬が大好きですからね。それにネット恋愛が加わると、もうすごい勢いでメールやメッセージが飛んで来るわけです。
そんなリアリティを端的に書き綴った作者様も、たぶんネット恋愛経験者なのでしょうか。
単なる恋愛のもつれではなく、ネットの評判に響くウェブ作家という立場を書くことで、主人公の焦りがうまく伝わっていますね。
ただの別れ話なら、ここまで揉めません。世間の評判に過敏なネット作家だからこそ、過干渉な彼女への怒りが倍増し、邪険に「死ね」と叫んでしまう心理も通じるよう演出しています。

本作が人気なのも頷けます。
素晴らしいホラー小説です。

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