ふんわり楽しく、時々ちょっぴり胸に迫る……あやかし日常ファンタジー!

最新話(第6夜)まで拝読しました。
いやーこりゃいいもん読ませてもらいました(笑)。

ざっくりカテゴライズすると、現代ファンタジーの中でも「日常系あやかし物」に分類される作品でしょうか。

文体は、Web小説としては改行が少なく、1ページ毎の文字数も多めですが、いざ読んでみれば不思議なほどスイスイと内容が頭に入って来ると思います。
また、全体の構成が連作短編に近い形式を取っているのも特徴的ですね。

それで、この作品の見所なのですが――
一言で表現すると、「空気感」ということになるでしょうか。
凄く抽象的な言い方になってしまうのがもどかしいのですが。

個々の魅力を取り上げると、登場キャラクターの性格付け、会話の雰囲気、穏やかな世界観、一話読み終える毎に何となく「ああ、いい話だったな」と素直に思える素朴な温かみ、などなど……
そういった要素が非常に高い水準で安定していて、総合力で勝負しているタイプの作品なのです。

読むと楽しく、ほんわかとして、なのにときどきちょっぴり胸に迫ってくる。
そういう優しいお話が好きな方は、是非ご一読を!

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