ウオッチやGOだけが妖怪の出番じゃありませんぜ!

とある田舎で開業している診療所の先生。医師としてはとても真面目なのですが、年中資金繰りに頭を悩ませています。
医は仁術と心得ており、診療所へやってくる患者はきっちりと診ます。それがたとえ妖怪であろうと……

相棒のクロコちゃんがキーマンですね。何やら人知れずやってくれそう。そしてドクターの山吹先生。真面目な分、思い込んだら一直線ってタイプで、脇目もふらずに突っ走ります。二人の掛け合いがこの物語の見どころでしょうか。

漫画家坂田靖子の描く世界が目に浮びました。決してごり押しをしない、優しい線でなぞられた風景や登場人物たち。
妖怪だってバトルばかりが出番ではありません。病を患う時だってあるでしょう。そんな病怪(?)たちをどうやって治療していくのか。完結となっておりますが、むしろここから新しい妖怪物語が始まるなんて期待が膨らんでいきます。

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