人もモノノ怪も、すべてが愛すべき優しい世界
- ★★★ Excellent!!!
登場する人も、物の怪も、全てが愛らしく優しい世界。
ただ、登場人物たち(人、ではないものも含め)は、単純な「善」だけではない、色々な面を持ち合わせている所がこの作品の面白く、深い所です。
お人好しなのに、透明感のある黒さ(変な表現ですが……)を含んだ先生、しっかり者で色々結構容赦ないクロコ、そして悪戯をしてもどこか憎めないモノノ怪たちの繰り広げる、優しくてあたたかく、そして懐かしい世界。
読後、きっと自分が穏やかに微笑んでいる事に気が付くことでしょう。