個性ゆたかな妖怪達と、先生と、小学生と。

『七つ闇町』というなにやら恐ろしげな名前の街を舞台に、妖怪の見える医者・山吹先生の活躍する物語。
というか、活躍しているのはいつも傍にいる謎の中学生(?)クロコちゃんかもしれません。

先生は金欠で食いしん坊。というか食に飢えている。いつもコンビニのカップ麺ばかり食べていて、医者なのに健康が心配です……。
そんな先生の会計係を自認する、しっかり者のクロコちゃんの活躍がほほえましいです。
そして話の本筋にはあんまり関わらないけれど、おやつ目当てに毎回出てくる小学生たち。彼らも良い味出しています。

そして何よりも妖怪達が、毎回個性的で楽しいのです。
みんなどこか現代的。ぶっ飛んでるけど憎めない。
そしてあんまり怖くはないです(笑) でも身近に居たら厄介かも……!?

短編連作で気軽に読めますが、前の話のマジックアイテム(?)が必ず次回に生きてくる構成など、つい先が気になってしまう仕掛けがあるので要注意です。
あっという間の全10話、ぜひ読んでみて下さい。

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