「僕」はおばあが大好きなんだ

島の雑種犬が語る、大好きなタキおばあのこと。
かわいらしい口調は、また同時に、
島の生活の不自由や困難をも教えてくれる。
島育ちの私にとっては懐かしい出来事たちを。

船が、バスみたいに身近な交通手段でした。
川でなく海に架ける橋は、工事に時間がかかりました。

台風の日に潮が逆巻くのには慣れているから、
だからこそ外の用事を済ませに戸からでることがありました。

島で交通事故が起こったとき、
自衛隊のヘリが本土の病院まで患者さんを運びました。

コロちゃんの、タキおばあと島の暮らしへの「大好き」が
まっすぐに描かれていてかわいくて、すごく好き。

その他のおすすめレビュー

馳月基矢さんの他のおすすめレビュー353