目に浮かぶ、顔。

地元ではないが、行きつけの場所に対する郷土愛の擬き物には、僕も覚えがある。
文字の端々に己れが地元民でないことを主張しながら、しかし、文章から感じられるのは、行きつけの場所を誇り、そこを愛する己れを誇る深い思いだ。
郷土愛より穏やかで慎ましやかで、柔らかく包み込むような感情。
あぁ、此れが恋というものだ。
僕は、小樽に恋をしてしまったのか。
ならば、僕も祈ろうか。【彼女】の恋が届くようにと。

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