家族愛に溢れた、目頭が熱くなる感動作。

ああ、とても感動して涙が出そうなのに、上手い言葉が見付からない。
著者の代表作とは全く違ったテイストの、家族愛がテーマの作品だ。
竜眼とは何ぞや?
固ゆで卵の回りに魚のすり身をつけて揚げた、卵の黄身を竜の目に見立てた長崎(主人公の郷土)の料理である。
危篤の枕元で、母が主人公の作った竜眼が食べたいと言う。
悲しくも暖かい、涙が零れそうになる珠玉の短編だ。

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