紡がれた家族の絆

消えゆく奄美大島の伝統工芸を題材にした掌編ヒューマンドラマです。

島が誇る大島紬の技術を継承しないことにちょっとした背徳感を抱きつつも、時代の流れだと割り切って上京した青年。

しかし、彼を繋いだのは、祖父によって紡がれた着物。
その祖父にはもう会えないが、その温もりは今でも感じ取ることができる。

伝統工芸の素晴らしさを読者に伝える良作だと思います。

主人公の結介という名にも、その思いがこめられているような気がします。

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