凄惨な事件から一年半、箱根を舞台とした新たな事件にペット探偵が挑む。

芸能人である琥珀ユウの感謝祭に参加するために、箱根を訪れた花野ふみ達四人。当然そこはミステリーの舞台となって、のちに悲劇が起こることとなるのだが……。

相変わらず丁寧な心理・行動・情景・情報の描写であり、これはおもしろいはずという安心感を与えてくれます。

中盤、不穏を知らせるような火事が発生して、とある人物の行方が不明となり――そして後半、待ってましたの怒涛の推理が始まります。もちろんその推理は合理性に基づいたものであり、決して突飛なものではありません。意外性のある結末もしっかりと用意されており、これぞミステリーという内容であることは間違いないでしょう。

硬すぎず、だからといって軽すぎるわけでもない万人向けのミステリーがここにあります。皆さまも是非、箱根を舞台にした推理小説を読んでみませんか(⌒∇⌒)

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