フルコースを食べに行きたくなる。それも、とびきり上等な。

老いた、元調理人の男。
彼は、長年連れ添った最愛の人を前に、三ヶ月前から予約していたレストランでフルコースの料理を口にする。

読み終えた後、温かい、でも、ほろ苦い、上質なものに触れたようなそんな気持ちになる短編でした。

何より特筆すべきは、その表現力。
こんなにも豊かに、味や、匂いや、空気を文字だけで表現できるものなのかと、ただただ、驚くばかりです。

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