涙が私の涙腺を壊して止まりません
- ★★★ Excellent!!!
人を好きになることって、素晴らしいことなんですよ。
この作品は、そんな当たり前のことを、改めて教えてくれました。
主人公の楪は、どこにでもいるような普通の女の子。
ただし、恋愛対象が同性だということ以外は……。
女の子が好きということに悩む日々。
そんなとき、スマホの秘書アプリに人工知能が入ってしまい、秘書子が誕生します。
秘書子は男の子を好きになった方が幸せだと主張するも、楪の気持ちは変わらず……。
こんな感じで、完成度の高い恋愛小説となっておりますが、それだけではありません。
実はこの作品、本格的な青春ものでもあるのです。
放送研究部としての活動を通して、楪の恋愛のアレコレが書かれるわけです。
その部活の様子のリアリティといったらもう!
フラウズでのみんなの掛け合い、最高です。
生で聴いてみたい。
アオ先輩、大好きです!
というわけで、ハッとしてキュンをベースとしながらも、ときどき醸し出されるほろ苦さと、全力で青春する彼女たちの眩しさの絶妙なマッチングが最高なこの作品、ぜひ読んでみてください!