砂粒が刻む感傷

タイトル通り、砂が降る街を舞台にしたファンタジー短編です。
短い時間で読むことができるので、ふとした時間に読むことをお薦めしたい。

郵便屋をして暮らす主人公の眼を通した、砂の街の日常とその変化に対する思い。
街の様子なども丁寧に描写され、この街の人々が降り積もる砂に対してどう対処してきたかを垣間見ることができます。
また、そのようにちりばめられた描写で、受け手側が主人公の思いをきちんと受け取れるようになっています。

良質なファンタジーであることに違いありません。
お薦めの一作です。