入唐見聞録、入唐見聞録、入唐見聞録。それから、本作品。

物事には順序と言うものが有ります。
これを読もうとしているアナタ!
悪い事は言わないので、まずは「入唐見聞録」を読みましょう。アッチの方が作者の個性が能く現れています。
龍範さんは偉いかもしれない僧侶なのです。アッチは行間から僧侶らしい博愛の精神が漂ってきます。宇宙戦艦ヤマト2202に登場するテレサの祈る"愛"の如き優しいオーラに包まれるはず。
本作品も草葉の陰から覗いていますし、私なんか「ここにもっ!」と、雪間に春の草花を見付たような小さい感動を覚えるのですが、それは龍範さんの個性を既に知っているから。本作品から読み始める方には無理です。
私自身は龍範さんにお会いした事は無いし、実際のところ、アッチより本作品の方が人格を表しているのでしょう。
でもね。唯一とは言わないけど、無二の個性は僧侶の一面が色濃く出たアッチです。
本作品ならば、龍範さんでなくとも、誰かが似た作品を書けます。ある程度、年老いて懐古主義に染まった者ならば。
だから、「入唐見聞録」から読みなさい。そうしないと、アッチを読もうとしないかも。それは勿体無い。

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