作品タイトルからファンタジー系と誤解したのだが、薬玉のエッセイ。

薬玉に喩えた最初の理由は、読んでいて笑えるから。面白い。どの様に面白いか?は、読んでみてのお愉しみ。
微笑ましく笑ったり、クスリと笑ったり、ガハハと笑ったり。エピソードを重ねる毎に作者も肩の力を抜いたようで、ガハハ路線の笑いが増える。
でも、底辺にはシンミリしたものが流れている。
作者は、対人関係に奥手な事を卑下している風だが、二十代前半で悟ったように達観する必要は無く、きっと素晴らしい出会いが作品タイトルの如くに待ってますよ。
読書の世界に逃げ込むのは、私の様に片足を棺桶に突っ込んでからでも再開できますから。
まぁ、そんな感じで、薬にもなりそうなエッセイです。

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