何が違うのか? 読まれる小説と読まれない小説の違い
「自分の小説が読まれないのはなぜ?」
「単純につまらないから? それとも埋まっちゃっただけ?」
この疑問、持ったことありませんか?
特に2行目は作者自身じゃ判断がつきません。でも埋まっちゃっただけかどうかは、もしかしたらわかるかもしれません。
というわけで!
「第3回カクヨムWeb小説コンテスト」に参加するにあたり、改めてアクセス数について考察してみました。
(盛り上がれコンテスト! 盛り上がればきっと読者も増える!はずという思惑付きで)
さて、まずはスタート地点である「タイトル」と「キャッチコピー」。
これが最初の分岐点であり、ある意味、一番大きく作品の運命を左右する部分です。
このタイトルとキャッチコピーが読者にとって、「読むか、読まないか」を一瞬で判断する材料になります。
それはおそらく1秒にも満たない瞬時の判断です。
ふっ、と気になる。
これだけ。
きっと本屋さんで本を選ぶよりもずっと短い時間でしょう。
この一瞬に読者の気を引けるか否か。
そしてこのタイトルとキャッチコピーですが、ここでは何が明暗を分けるのか。
以下は彩崎がカクヨムをうろうろしたり、自作のアクセス数から分析した私見です。
(先人が挙げている内容と重複しているかもしれませんが)
・パッと見て物語の内容がわかるか
・気になる(個々人の趣味に合った)単語が入っているか
・読者層のターゲットが明確か
この他にも要素は色々とありますが、今回はここに焦点を当てようかと思います。
それぞれをもう少し詳しく書くと……。
■パッと見て物語の内容がわかるか
「誰が」「どこで」「どんなことをする話なのか」。
物語の概要がざっとでもわかると、読むか、読まないかの判断がつきます。
もちろん興味がない人は読まない判断をするでしょう。でも刺さる人には確実にささります。
どんな話かわからない小説の場合は、もうそれだけで無意識にスルーされてしまいますから(※ネームバリューで読者を呼び込める作者の作品は除きます)
このパッと見て物語の内容がわかるタイトルやキャッチコピーは、どちらかというと堅実に読者を集める方法だと思います。
■気になる(個々人の趣味に合った)単語が入っているか
これは単語をピンポイントに押し出して、読者の気を引く方法です。
彩崎の作品を例に挙げれば「吉原、花魁」などがあたります。自分の好みに合う単語は、無数の小説がある中でも無意識に脳がピックアップします。
今のカクヨムの流行だと「異世界、転生、ダンジョン」とかでしょうか。
彩崎が新着小説を見るときも大体、この流れが多いです。好きそうな単語が入っている(~戦記とか刀とか)と、自然と目が留まります。
「ふーん、へえー。……おっ」
という感じです。この、「おっ」がすごく重要だと思います。
それにはやはり「好みに合った単語」があるか、ないか。
なので、好みが合致する人が多そうな内容であれば、その単語はバンバン出した方がお得です。
■読者層のターゲットが明確か
これ、実は今回の中で一番重要なところです。
よくハウツー本でも書かれている内容だと思いますが、本当に大切な部分だと思います。
ちょっとここで彩崎の小説を例にします。
・「花魁護衛に堕ちました」 -戦う花魁、護るは花魁嫌いの浪人
・「男娼と飯炊き少女」 -美しい男娼には棘がある
はい、読者層のターゲットが明確なのはどっちでしょう?
……正解は下です。というか、下だと思います。
(自作だと容赦なくできる分、分析が難しいですね。。)
「花魁護衛に堕ちました」は公募用に書いた作品です。
一応、男子向けに書いたつもりですが、このタイトルとキャッチコピーが果たして男子に刺さるのか、ちょっと疑問があります。そもそも小説の内容が曖昧なのかも、ですが。
それに対して「男娼と飯炊き少女」は、カクヨム用に書いた作品です。
ターゲットは始めから女性向け。シリアス混じりのラブコメ。少女漫画から乙女ゲームまで、その辺りが好きな方には刺さるかな、と思って書いた作品です。
自分ではあまり意識していなかったのですが、この2作は読者にとってイメージのしやすさが全然違うようです。
このターゲッティングの差が、如実にタイトルとキャッチコピーに反映され、果てはアクセス数につながっていきます。
ターゲットが曖昧な(ちょっと悲しいですが……)「花魁護衛に堕ちました」は、新着小説に上がってもなかなかアクセス数が伸びず、「男娼と飯炊き少女」は新着に上がれば確実に新規の読者が流入しています。
タイトルとキャッチコピーが読者に刺さるか、刺さらないかで、アクセス数は本当に大きく差がつきます。
表紙ページまで来てもらわないことには、小説の本文はもとより、紹介すら読んでもらえません。
基本的に読者の目にたくさん触れることになるタイミングは、新着小説に上がったときか、誰かにレビューしてもらったときですが、ターゲットが明確な小説は新着からとうに流れただろう時期でも、どこからか時折読者がやってきます。
それに引きかえ、刺さりにくいタイトルとキャッチコピーだと、一度沈むともうほとんど日の目を見ません。完全に埋没します。
これらから始めの方に書いた「埋まっちゃっただけ?」の答えは、「たとえ埋まったとしても読者に刺さるタイトルとキャッチコピーがついていれば、微増だとしてもアクセス数が増える」になります。たぶん……。(あくまで私見です、という逃げ)
なのでもし更新しても更新してもアクセス数が0の場合は、タイトルとキャッチコピーの見直しをした方が早いと思います。
小説の中身を読んで判断されたわけではないのだから、つまらないかどうかの判断もつかないですし。
ちなみにアクセス数とにらめっこをしているカクヨム作者なら、言われるまでもない! ことかもしれませんが、タイトルとキャッチコピーが読者に刺さっているかどうかは、1話目と2話目あたりのアクセス数が動いているかどうかで判断できます。
ここまで読んで「なーんだ、基本的なことばっかりか」と思われた方、すみません……。
いまだアクセス数に悩む彩崎の拙い分析では、この辺りが限界です。
でも基本こそ大事であり、カクヨムで人気を博して、書けば読者が読みにくる作者さんはごく一部で、あとは日々アクセス数に悩んでいる作者さんかなと思い、本作品を書かせてもらいました。
この分析が少しでも読んで下さった方にプラスになれば幸いです。
そしてもしもっとすごいアクセス数増の方法が見つかれば、こっそり教えてもらえると、諸手を挙げて走り寄っていきます!
それがわかれば苦労しない、アクセス数の伸ばし方 彩崎わたる @ayasaki
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