DTMerやボカロPや、様々なターゲットに訴求しますよこれカドカワさん

「七人の侍」の、「ある目的のために腕の立つ仲間を求め、それぞれにキャラの立った仲間と出会っていくドラマ」というシーケンスが、音楽と物凄く相性がいいことは「ブルース・ブラザーズ」で証明され「ラブライブ!」へと至ります。

その系譜に連なるこの作品は、そうした間違いのない王道の面白さに、様々な要素をぶち込んでさらに楽しさを増したような作品。

内容からも、作者が音楽が好きなこと、それも、音楽を作り上げるプロセスそのものに大きなリスペクトと愛着を持っていることが伺えます。


しかし、音楽が分かる人の文章というのはリズムとテンポに優れていることが多いですよね。
作者の確かな筆致が、それこそ出来のいい音楽のように文章を心地よく味あわせ、ついついページをめくってしまいます。


もちろんこれから、ヴァンパイアという要素が様々な展開をしていくのでしょうが、きっとそうしたテーマ性も音楽としっかり絡んで有機的なメッセージを描いてくれるだろうという確かな予感があります。


ともすると都合が良すぎるような主人公の設定もw、爽やかなキャラクター性と物語の中で、痛快さだけを違和感なく味わえて清々しい。素直に応援したくなる。


いやぁ、面白いです。漫画になったらハマりそうです。

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