概要
万緑叢中千里を駆ける蒼き狼と白き姫君の物語
遥か東方に広がる果てのない大草原“ザル”。
かつて龍が大地に還ったという伝説が有るその土地は、この世界でも有数の豊かな土地として名前が知られていた。
しかしその豊かさ故に強大な魔物が次々集うこの魔境において、人間の生きる場所はあまりに少ない。十年に一度くらいは西方から開拓者が来るものの、全滅することが殆どである。
だがそんな殺戮と血風の草海原を自由に駆ける人間も居る。
彼等の名はヴーアミ族。
騎狼と呼ばれる獣を友とし、騎狼王の血を受け継ぐとされるこの部族は、魔物の骸を移動式住居に加工し魔物の血肉を武器として扱う草原の狩猟民族だ。
その生命の値打ちは軽く、殺せば栄、死しても誉。仲間が散っても大酒を喰らい、一晩泣けば朝には再び狩りに出る。
西方の人は彼等がまるで獣魔のようだと恐れていた。
そ
かつて龍が大地に還ったという伝説が有るその土地は、この世界でも有数の豊かな土地として名前が知られていた。
しかしその豊かさ故に強大な魔物が次々集うこの魔境において、人間の生きる場所はあまりに少ない。十年に一度くらいは西方から開拓者が来るものの、全滅することが殆どである。
だがそんな殺戮と血風の草海原を自由に駆ける人間も居る。
彼等の名はヴーアミ族。
騎狼と呼ばれる獣を友とし、騎狼王の血を受け継ぐとされるこの部族は、魔物の骸を移動式住居に加工し魔物の血肉を武器として扱う草原の狩猟民族だ。
その生命の値打ちは軽く、殺せば栄、死しても誉。仲間が散っても大酒を喰らい、一晩泣けば朝には再び狩りに出る。
西方の人は彼等がまるで獣魔のようだと恐れていた。
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