何とも言い難いですね、題材が。私の身内には特攻隊に徴兵された者は居ませんが、周囲に該当者が居る方には辛い物語かもしれません。最近は北朝鮮のミサイルがキナ臭いですが、仮に撃ち込まれて、巻き込まれたとしても、名指しで死を予告されるわけではないので、特攻隊員の方より遥かにマシです。そうは言っても、老い先が短かくなっていても、死ぬのは嫌です。(せめて、作家としてデビューしてから死にたい)星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。
国のために死ぬなら本望、そう言って死んでいった特攻兵達。そんな彼らに、聞いてみたい。 本当に、国の為に死にたかったのですか? 本当は、もっと生きたかったんじゃないですか? もし、兵士達が本心から国の為に死ぬことを望んでいたのなら、それを貫くのも一つの生き方だと思います。 でも本当は、やっぱり誰も死にたくなんか無かったんじゃないだろうかって。 そんなことを考えさせられる作品。
今の人たちは、生きることへの執着、貪欲さをどこに忘れてきてしまったんだろう。何があっても生きるんだ! という強い思いを持つ人が少なくなっているように思える今こそ、この話は読まれるべきだと思う。 何もかもが自由にならない、簡単に手に入るものは何もない。・・・困難こそが人を強くするのでしょうね。
余計なことを一切書かず、まっすぐに見つめた眼差しが息苦しいほどでした。命が一番大事。そう子供たちに言いきれる時代になったのは、たくさんの犠牲になった命のおかげなのだと、あらためて狂った時代に思いを馳せました。
いま私たちがこうして好きなだけお話を書いたり読んだりして楽しく過ごせることが、どれだけ幸せなことかを教えてくれる、とても大切なお話です。8月15日だからこそ、でもそれ以外の日にも思い出してまた読みに来たいと思います。書いてくれて有難うと伝えたい。感謝を込めて。
終戦記念日と絡めての作品だが、生きる事に対し貪欲な主人公とその周りを囲む戦時思想の離反が彼の心情を強く描写していた。また、特別攻撃隊という人間を兵器に組み込むという狂気的な現実が確かにそこにあったと言う事を改めて実感させられた。末端の一兵士の命がどれだけ軽視され、そこにどれだけの思いが残されていたのか、今だからこそ一読したい作品
すべての人が読むべき作品です。すべての人が何かしら考えるべきことです。少しの時間でいいので、70年前の若者達に想いを馳せよう。意見はさまざまであってもちろんいい。70年前のことを考えよう。現在の日本を考えよう。現在の世界を考えよう。そして、未来のことを考えよう。
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