俺たちは、本当は3人組だったんだ――

幼馴染の高校生2人組。彼らの元へ(実際は一人にだが)手紙が届く。その内容は「俺たちはもともとは3人でつるんでいたけど、事情があって、俺は存在自体を消されてしまった」というもの。

手紙を送ってきた「そいつ」は本当に存在したのか、それとも手紙自体誰かのいたずらなのか、というストーリー。

その「消えた3人目」が主題であり、設定はSF的なのですが、私としては、これは青春小説だと感じました。男子高校生の、友情の話。決して、難しい設定だの、科学的な話などは、出てきません。等身大の、どこにでもいるような、そして絶対どこかにいると思えるような、高校生たちの物語です。

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