「死体が消える」という噂が立つ、井戸を巡る物語。予想していなかった展開に寒気がしました。
古典作品の訳やオリジナル小説、現代語の古語訳などを書いています。 [Site] https://yamanekoya.net
ホラーは余り読まないのですが、読み出してすぐに引き込まれてしまいました。「鬼隠し」という怪異、どこか危うい登場人物達、そしてアクセントとなっている百合。その全てが相まって、「鬼」の物語となって…続きを読む
最後の結末に唖然としました。それまでの思わせぶりな箇所は全て、最後の結末の前に色を失ってしまいます。それにしても「鬼隠し」という着想、面白いですね〜。
もう文章に滲みでる不気味感が、怖い、そして読んでしまう。
ひとつの噂を巡る、幼い感情と連鎖する殺意、恐怖。 人が人の道を踏み外した姿は、まさに鬼である。
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