途中で予想した通りだったが、最後の結末は意外だった。再度、見直して納得しました。面白かったです。
刻々と変わる人と人との関係性、心持ち。「鬼隠し」という怪奇現象さえも飲み込む、人の心の移ろいにひやりとさせられました。
ホラーは余り読まないのですが、読み出してすぐに引き込まれてしまいました。「鬼隠し」という怪異、どこか危うい登場人物達、そしてアクセントとなっている百合。その全てが相まって、「鬼」の物語となっていると感じました。語られてない部分、行間に想いが渦巻いているところが凄かったです!個人的には、ミステリー要素をなくした方がより恐怖感が高まったのではないかと思います。
最後の結末に唖然としました。それまでの思わせぶりな箇所は全て、最後の結末の前に色を失ってしまいます。それにしても「鬼隠し」という着想、面白いですね〜。
「死体が消える」という噂が立つ、井戸を巡る物語。予想していなかった展開に寒気がしました。
もう文章に滲みでる不気味感が、怖い、そして読んでしまう。
ひとつの噂を巡る、幼い感情と連鎖する殺意、恐怖。 人が人の道を踏み外した姿は、まさに鬼である。
まず、鬼隠しという単語に惹かれました。文字数を見て一話が長いと感じられるかもしれませんが、ぜひ一度読んでみてください!最初から最後までドキドキしながら読み進めることができました。淡々と進んでいくストーリーが、この物語はどこに行ってしまうんだろうと感じられて逆に恐ろしい。そして最後は…?物語がしっかりしているので、ホラーが苦手!という人でも、楽しく読めると思います。
最初は舞台が共学校じゃなくて女子校の方がいいのではと思いましたが、結末を読んで、舞台設定は間違っていなかったと思いました。ホラーではなくて、意外な犯人もののミステリーにしてもよかったかなとも思いました。 百合がもっとミステリアスだったら★4つでした。 行間が適度に空いていて、文量の割にスラスラ読めました。
これは最後まで読んでほしい作品です。とても吸引力があるお話で、興味深く最後まで読むことができました。本当にその井戸は死体を消すのか。行方不明はその井戸のせいなのか。色々な謎と奇妙な人間関係に興味を惹かれます。そして最後に明かされる真実。私はホラーではあまり怖いと思わない方なのですが、久しぶりに怖いと思ったホラー小説でした。