Pメン 4
二号店が出来る、そんな噂が店内に流れる
Kさんが店にいなくなりしばらくして古株の常連達がよく現れるようになる
まぁ噂というか店長が直接いいまわってるだけだったんだけどな
俺やYさんは上長である人がいなくなるので自由気ままにできるので余り感傷はなかった
常連達でも社会人グループが寂しいというくらいで若い連中はあっそーレベルの話である
その頃はまだプリクラが流行り始めた頃で
二号店は最新のゲーム機器を導入するとかで結構盛り上がってた
一号店にもプリクラが導入されることにはなったんだが
客層がそもそも男ばかりでそんなのやりゃしねー
何故入れたんだと思うくらいに稼働しなかった
更に二号店はオープニングスタッフとして数人新しいバイトを雇っていた
その内俺も二号店に手伝いに行くことになるのだが
何気に一号店と二号店は歩いても三十分くらいの距離だったのである
オープンした時は休みに遊びに行くことが良くあったのだ
なので新しいバイトの顔を拝みにいったりしてた
一号店の常連達もオープンしたら速攻行ってみたりしてる奴がいたりして
Kさんに会いに行くついでにこんな奴がいた!とか報告もあったりして
二号店近辺は駅近歩いて数分で専門学校があり立地条件はかなり良かった
その割りに客足は余り良くなかったのだが並んでるゲームのせいだと思う
新しく入ったバイトは三人くらいだったか
今でも連絡を取り合うN君は二号店のオープニングスタッフから最後までいた
名前は忘れたが真面目で背の高い体育会系のお兄さんも初期メンバーでいた
すぐ辞めてしまったが見た目金髪で音楽やってそうな奴もいた
そいつとは数回話した記憶がある
二号店は初めは近くの専門学生の溜まり場のような感じで余り常連ぽいのはいなかった
半年くらいだろうか?それくらいにKさんなのか店長なのかわからないが何でもノートのような物を設置しはじめた
昔のゲーセンによくあるゲームの情報交換に使う用途のものだ
一号店は昔からいる常連達ばかりでそんな馴れ合い的な物を利用する奴がいなかったので馴染まなく置いてなかった
だが二号店はこのノートが活躍される
一号店とは種類の違うゲーマー達が集まって来るようになるのはもう少し後のことだった
そして集まる前にKさんが店を辞めると言う話も出てきた
一号店はそんな事件の中まったりと売り上げも上がらず毎日が続いていた
俺は仕事上がりにみんなを家に呼び朝までゲームと言う破綻した生活を送り続けていた
二号店からKさんがいなくなる事も気にせず毎日を謳歌していた
MOIの歴史、略してMO史 もいもい @moiakg
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