Pメン 3

ゲーム「P」


バイトを始めて半年くらい


ようやく店に馴染み始め一人で店番をするようになったり


原付きで通うYOさんがお下がりでスクータくれたり


そのスクーターはセルが微妙に壊れてたり


みんなで店のゲーム機のボタンを流用しセルの代わりにして改造したり


店が閉まった夜中過ぎ、Fのでっけぇワンボックスで千葉方面にドライブがてら遠征で深夜営業のゲーセンにいったり


帰りには金もないので吉牛あたりで飯食って「P」の前まで帰ってきてそのまま解散


どこにも行かないときなんか一晩中俺の家でゲームしてたりは当たり前で


YOさんはパソコンのお下がりもくれたなぁ


まだ当時はHDDも100Mとか小さかったがエロゲ満載のパソコンを


俺も話しを合わせる為にやろうとするがいまいち好むものがなかった・・・


RPGぽいのはよくやったけどなぁ


YOさんは今思うと太っ腹だったんだろうか


その代わりにエロゲ買ってくれよとか要求されてた気がするけどな


YOさんは月1でMAちゃんや常連誰かと数人で秋葉原に遊びに行くのが恒例だった


俺も慣れてきてからたまに付き合う事があった


業務的に秋葉原ではやっているゲームを見に行ったりが目的


YOさんはエロゲ散策であろう、いろんな店に連れて行かれて結構秋葉原に詳しくなったものだ


そんなこんな好き勝手していると店長は常連と仲良くなりすぎると良くないとかなんか言い出す


あんた話に加われないからつまんねーだけだろ・・・とか当時は思ってた


まぁ店長も自分の店の店員に常連が懐くと気に食わなかったんだろうか


店長とはどんどん険悪になっていくんだが、まぁ気にしないで働いていた


そんな中、店の売り上げは良くないはずなのに、駅前の方に新しく店を立ち上げるという話がでる


YOさんが昼、俺が夜でシフトが埋まってきたので新店をって事なんだろう


KAさんは新店の準備で駅前の2号店の方の準備にかかりっきりになる


駅前は専門学校なんかもあり集客率は良いのではないかと思われていた


バイトも新しく雇うという話で求人雑誌に数人募集をかけるとも


YOさんや俺は1号店となるこちらに固定らしい


まぁ俺は自分の好きなCDをかけまくったり顔の知れた連中の要るここが気に入っていた


ただガレージを改造した感じの1号店より2号店はとても広く綺麗で羨ましい感じもした


店の開店が近づくにつれ会長、店長、KAさんは殆ど2号店にかかりっきりになる


心なしか常連達は寂しいのではないかとかなんか思えたり


でも上がいないとこっちは好き勝手出来る物で


仕事中ゲーム雑誌読みながらタバコ吸いつつダラダラずっと仕事してた


あんなに気の抜いた仕事、自分の人生であの頃だけだろうなぁ・・・


近所の中学生達もよくたむろっていたのだが裏の広場でタバコすってたり


無法地帯のようなものだった・・・


その中学生達も今や社会人どころか子供がいてもおかしくない年齢とはおそろしい


2号店が開店してから店の関係者が増えていく


増えていく人がいれば去っていく人もいるのだ

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