小さな救いの光と二人の卒園証書

人生につまずき、新しい仕事も周囲にもあまり馴染めないまま、暗澹な日々を送る主人公にそっと差し伸ばされた小さな手。
自分にしか見えない、不思議な相手と少しずつ心の距離を縮め、悲しみや苦しみを乗り越えて成長していく二人の姿が、移りゆく季節とともに丁寧に描かれています。
人生において、何が幸せで何が不幸なのかは分かりません。ですが、二人の過ごした時間は幸福そのもので、互いに相手を思いやるその絆は、本物の家族以上です。
心温まる、とてもいい作品でした。

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