秀逸な戦闘描写とドライな世界観にやられてしまう

 まずアクションノベルに必須である戦闘描写が彩り鮮やかで魅せられた。

 アクションを期待している読者にとってきちんとニーズを満たす事ができていると言える……なんていうと大仰だが、要は読み応えがあって興奮できる戦闘シーンがしっかりと描かれていたという事だ。

 そして次に世界観。
 SF要素の強い設定——遺伝子操作の落胤であるエネミー。
 これが実に好みで、きちんとグロテスクに仕上げているのだ。
 そして文章から漂うのはドライな空気。
 ……たまらないですね

 悪意と悪意が絡み合い人間の愚かさにまみれた世界で、主人公は生きていく——


 ネタバレは避けるのでこの辺にしますが、上質なアクションノベルが楽しめる事、間違いなしだとだけ言っておきます!!!! 

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