アクションの描写と設定がガチで噛み合っているのが本当にすごい

「老婆03」まで読ませて頂きました。

ストーリーもキャラも魅力的ですが、なんと言っても驚いたのが、見出しにも書いたアクションシーンの描写と設定の噛み合い具合です。
これはぜひお手本にしたいですね。

こちらの作品では、アクションの描写が静かに淡々と重ねられていきます。
イメージで言うと、前に進むと言うよりは上に積み上がっていく感じです。なので重さが生まれる。
どこか影のある作風にピッタリです。

しかしここで、ふと思うことがありまして。
他の多くの方がレビューに書かれているように、こちらの作品はスピード感がすごいんです。もう文章が疾走していると思うくらいにです。

でもこの点、先に書いた重さと正反対だと思うんです。それがなぜ上手く噛み合っているのか。
その秘訣が、深く練られた設定なのではないでしょうか。

著者様の中では設定はほぼ完全に作り上げられているようで、次から次へと隠れていた設定が明らかになっていく。
この怒濤のように押し寄せる「おおっ!」がスピード感を生んでいるのではないだろうかと、僕は読んでいて思いました。

バトルアクションが好きな方には、ぜひおすすめの作品です。

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