いつか、きっとこんな未来がやってくる。僕達はそれを探さなければ。

 システムは完結していなければならない。円環のように、始まりも終わりもなく、流動的であり、かつ、静なる面も見せてくれなきゃあ嫌だね。

 その閉じたサーキットの中にこそ世界は構築されて、システムの作動と世界の動作は連動して人に認知される訳だ。じゃあその外側は? システムが関与していない部分には何があるの?

 完璧なシステムだからこそ生じる外側の(あるいは内側の)回路ってとっても素敵な世界なはず。

 僕もその道を走りたい。ガソリンが燃える匂いがこんなにも爽やかに感じられるSF小説です。好きだ。

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