闇夜の訪問者、星海への小旅行

 身も心も重くするような、着飾りもいらない、荷物もいらない。
 軽やかな気持ち。
 しなやかな足取り。
 生き急ぐ現代社会の速度から外れた、息切れしないステップのテンポは、実に爽快感溢れるものだ。

 生き物もとい生き方の違いからくる視野、そのスケール感の違いは、見上げる夜空さえ、ときに異なる美しさを映すのかもしれない。
 2本の足で立つ我々では、辿り着けないその場所へ。
 駆ける訪問者の招待。
 そして、その正体。

 さらりと優しく、ちくりと切ない、メルヘンファンタジーでした。

その他のおすすめレビュー

おおさわさんの他のおすすめレビュー549