かの国と文化の水脈が同じであること、違うこと

平易な言葉と僧侶ならではの知見で 激動の中国を見つめる眼差しは、紀行文として一読の価値ある作品です。

藤原新也 の作品が好きなので、この作品もそのような、仏教という共通文化をよすがに、さらに一段潜ってアジア人のなかにある共通のまたは異なる人間性を浮き彫りにしている作品だと感じました。風土に根ざした仏教のかたちから、似たような日本文化もあったなあとか、思いながら読みました。

気が早すぎますが、書籍化した折りには、写真もたくさん掲載して、文章の奥にくすぶる中国のにおいをかんじるのもいいなあと思ったり。

その他のおすすめレビュー

梅戸藤花さんの他のおすすめレビュー21