塔の諸島の糸織り乙女 ~転生チートはないけど刺繍魔術でスローライフします!~

作者 ねずみ

268

100人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

めっちゃ読みやすいです。文章がよみやすいということは文章構成が巧みで、描写を的確に絞っていて、いかに読者を作品世界に引き込もうか?と練られた文章です。序章にいくつもの読者を引き込むためのフックがあって、あれよあれよと作品世界へ誘われ、一話がすごく短いのですらすら読めていきます。

世界観もすごくこだわりを感じ、主人公の唯一のチートである刺繍が世界の秘部と密接に関わってきてこれからがすごく楽しみです

★★★ Excellent!!!

大人のために、大人の書き手が子供を書くと、子供がちょっと大人びるのはふつうのこと。

誰かが考える異世界は、今その人がいる場所を基点として構築されるのだから、現代日本が垣間見えるのは普通のこと。

それを避けられないならとをいっそ舞台設定として取り込んだ転生物ですが、それによってできるようになった横紙やぶりをしないために、かえって描かれる世界に重層感が生まれています。

夜の花の香や市場の食べ物、ただの子分ではない友人と家人。子供の視点から見えるものが、周到に張り巡らされた伏線に導かれながら躍動します。

伏線はいつか表に出るのでしょうか。水脈は地表に出ないからこそ持てる価値もある、としてこのまま進むのでしょうか。

先が気になりつつも、好きな散歩道に足が逸れるように、もう一度読み返してしまう、そんな小説です。

★★★ Excellent!!!

ちいさくて少し利口な女の子が色々な人と出会って自分のやりたいことを見つけていく、というかなり王道な物語です。
チートもスキルもモテモテも無いですが、スサーナから見える世界は、全てが輝いていて新鮮で、時々世知辛さを噛みしめながら両足で恐る恐る歩いていく様は、彼女と手を繋いでこの世界を歩いているようです。
所謂「異世界転生モノ」がもつサクサク感は皆無ですが、子供のうちは何をするにも大冒険であることを思い出させてくれる話です。

読んでください。